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特別寄稿 対馬視察 

カテゴリ:基地等見学

5月に教育再生機構大阪の勉強会で、中川昭一代議士のご講演を聴きました。
ご講演の中で、中川先生は日本の安全保障の脆弱さを憂いておられ、核武装の話、中国の軍備増強の話、そして対馬の話をされました。限られた時間であり、詳しいところまではお話をされませんでしたが、議員団で視察に訪れたところ、海上自衛隊の基地の周りが韓国資本に買収されているなど、辺要の地としては看過できない状況にあると危機感を示されました。

その後、宮本雅史氏編著の「対馬が危ない」を読み進めるにつれ、一度現地に行ってみたいと思うようになりました。そんな時、たまたま日本JC(社団法人日本青年会議所)のホームページを見ていたら、全国100名ほどのメンバーを募って、現地の視察を行うとともに、対馬市民も巻き込んでフォーラムを開催するとの記事を発見しました。私自身は昨年JCを卒業しましたので、参加していいものかどうか若干迷いましたが、これも何かの縁ということで、厚かましく現役諸君に混じって対馬に行って参りました。

対馬視察団はJCメンバーが安里会頭以下約100名、加えて1泊2日の全行程ご一緒頂いた有識者が、株式会社独立総合研究所より、社長であり首席研究員の青山繁晴先生、同研究所自然科学部長の青山千春博士、財団法人ディフェンスリサーチセンターより古澤忠彦先生(元海将・第34代舞鶴地方総監)の3名。更に1日目の視察には、外間守吉沖縄県与那国町長、対馬防衛協会の小松津代志事務局長の両名にもご同行頂きました。

1司令説明

まず、対馬市商工会美津島支所にて、海上自衛隊対馬防備隊司令の廣野1佐から、対馬における海上自衛隊の歴史と現状についての説明を聴きました。終わり近くのスライドで、基地周辺を空撮した写真が示されました。そこには、自衛隊の敷地が赤囲いで示されると共に、韓国資本に買収され韓国系宿泊施設になっている土地が黄色囲いで示されていました。

2基地周辺


まさに隣地を買収されている状況がまざまざと見て取れます。そして、質疑応答の際に、視察団の目を覚まさせる鋭い質問が青山繁晴先生の口から放たれました。「ご説明では、対馬の海上自衛隊の任務は、情報収集と監視がメインで、戦闘部隊がいないという理解でよろしいか?」と。廣野司令は力なく肯定されました。そうなんです。朝鮮半島から僅か50kmに位置し、長い歴史の中で幾度も外敵の攻撃にさらされて来た辺要の地、対馬を守る海上自衛隊には艦船が一隻もないのです。

3基地視察

その後、海上自衛隊対馬防備隊本部に実際に足を運びました。ご批判を恐れずに言わせてもらえば「何じゃこりゃ?」というのが第一印象です。5月に中川先生のお話を聴いた時は、「国境を守る対馬の海上自衛隊本部には貴重な情報や任務があるであろう。隣地からの諜報にさらされて大丈夫なのか?」「隣地を押さえられて、有事の際に艦艇の入出港に問題はないのか?」との疑問を持ちました。

しかし、実際に見た基地は、そんな心配以前のか弱い姿でした。まず、海上自衛隊の基地であるにも拘わらず岸壁がありません。基地の正門前の公道を挟んで小さな浮き桟橋があるのみです。沖合にブイが2つあり、2,500tクラスの艦艇は係留できるとの説明でした。要するに現状では護衛艦を配備することは不可能なのです。

4基地フェンス


基地内は写真撮影禁止ということでしたが、特に目を引くものはありませんでした。フェンスには「立入禁止、写真撮影禁止」と日本語とハングルで併記された看板がつけられています。説明では、韓国人観光客は民家でも平気で立ち入って記念写真を撮るとのことで、日本人の常識からは考えられないとのことでした。

そして、いよいよ問題の韓国資本に買収された土地に足を踏み入れました。「Tsushima Resort」という名前の施設ですが、リゾートホテルというような立派なものではなく、コテージ村といった感じです。食事の提供もないということで、コカコーラの自動販売機がぽつんとひとつ置かれていました。我々が視察した時は人影もなく閑散としていました。


5行幸啓記念の日

驚くべきは敷地内に「行幸啓記念の碑」が存在するということです。平成2年、この土地が真珠工場であった際に、天皇皇后両陛下が視察に来られ、それを記念して碑が立てられました。しかし現在では、韓国資本の施設内にあって、自由に見ることが出来ないという悲しい状態です。この土地は旧海軍の土地でもあり、石積みの立派な岸壁があり、近代土木遺産にも指定されているそうです。海上自衛隊の基地としては、むしろこちらの方が適地ではないかという感想を持ちました。

【総括】このまま書き進めると際限なく文字数が膨らみそうなので、視察で感じたことを箇条書きにして締めたいと思います。

・ 国境の島としての守りが不十分。陸海空の自衛隊があるというのは名ばかり。艦船も航空機も ゼ ロ。レンジャーで固められた陸自の精鋭部隊がいるが、人を抑止力にする前に、艦船、航空機を配備すべきである。

・ 対馬の経済は疲弊しており、人口流出に歯止めがかからない。韓国からの観光客の経済効果を期待することも排除できない。対馬に人が住み続け、活き活きとした経済活動が出来る環境を国が整えなければならない。それが国益につながる。

・ 国際交流大いに結構。しかし、相手国の歴史・文化を尊重せず、また自然破壊に繋がる行為を反復継続する者は受け入れるべきではない。また、国際交流とは相手国におもねることではない。自国を愛し、相手との違いを認めることを通して、共通のルールを見出すことである。

・ 日本は世界第6位の面積の排他的経済水域を有するが、それは国境の島を守ってこそ。海底には石炭、石油、天然ガスに次ぐ第4の資源「メタンハイドレート」が豊富にあり、日本が資源大国になる可能性があるという。国境や国益に国民がもっと拘らなければならない。

・ 町長がゲスト参加された与那国島は、日本の最西端の島であるが、状況はさらにひどく、高等学校がなく、企業らしい企業がない。「島を守るにも自衛隊が来てくれないので、台湾の軍隊にお願いして守ってもらおうかと思っている。」というきつい冗談が町長の口から出て、大変ショッキングであった。しかし、本日朗報が飛び込んできた。浜田防衛大臣が与那国島を訪れ、同島への陸上自衛隊の部隊配置を検討する考えを示したという。本当に喜ばしいことだ。

・ 同じものを見聞きしても、青山繁晴先生の観察眼と洞察力が素晴らしく、思いもしなかったことを問題提起されるのに感銘を受けた。天賦の才に加え、記者・研究者として培ってこられた能力とは存ずるが、我々凡人も物事を鵜呑みにすることなく、真実を見極める情熱を持たなければならないと思った。

文責 副会長 辻輝也
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