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九州・沖縄地区防衛協会青年部連絡協議会 第29回鹿児島大会 

カテゴリ:全国防衛協会連合会青年部会

今回の記事は 副会長の 辻輝也が書かせていただきます。


平成23年9月16日(金)と17日(土)の2日間にかけて実施された標記の大会に、大阪防衛協会青年部会メンバー8名が参加して参りました。近畿地区に属する我々が他地区の大会に大勢のメンバーで押し寄せるのは極めて異例であります。

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これはひとえに今回事前に案内のあった、とある魅力的なプログラムに引き寄せられた結果であります。

後に詳述するP-3C体験搭乗というのがそれです。いわばエサにつられ、大挙して押し寄せた大阪メンバーでありましたが、結果的に非常に勉強になる意義深い大会を経験させて頂き、大満足のうちに帰路につくことが出来ました。主管の鹿児島県防衛協会青年部会の皆さん、大変お世話になり、誠にありがとうございました。

さて、今回の大会の開催地は鹿児島県の鹿屋(かのや)という場所です。
知覧と聞いてピンと来る人は多いでしょうが、鹿屋の名前は聞きなれない人が多いのではないでしょうか。実は先の大戦で共に特攻基地となった場所なのです。

知覧が陸軍の飛行場であったのに対し、鹿屋は海軍の飛行場でした。出撃戦死者数は知覧の436名に対し、鹿屋は908名と実に倍以上なのです。にも関わらず鹿屋のこと、そしてここから出撃し散っていった英霊達のことが、今の日本国民に十分に認知され追悼がされているか甚だ疑問を感じるところです。

大隅半島の中ほどに位置する鹿屋は、決して交通至便という訳ではなく、また周囲に有名な観光地がある訳ではありませんが、もっと国民の知るところとなり、多くの人に追悼に訪れても!
いたいと願わずにはおれません。

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初日は海上自衛隊鹿屋航空基地史料館を視察研修させて頂いた後、ホテルさつき苑に場所を移し、大会式典ならびに懇親会が実施されました。史料館は限られた時間の中で、十分に隅々までゆっくり見ることができなかったのですが、何といっても注目の的だったのは、ゼロ戦、すなわち零式艦上戦闘機の実物展示です。

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これは錦江湾と吹上浜の海底から引き揚げられた2機のゼロ戦を相補う形で1機に復元したものだそうです。驚くべきことにエンジンも完璧に近い状態で復元され実際にかけることができるそうです。


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大会式典は非常に立派な大きな宴会場で粛々と実施され、立派な会場に相応しい、非常に素晴らしく心をひきつける挨拶を主催者代表の九州・沖縄地区防衛協会青年部会の野々口会長、そして来賓の陸上自衛隊西部方面総監の宮下陸将らがなさいました。

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懇親会では鹿児島の海の幸、山の幸がふんだんに振る舞われ、なによりご当地名物の芋焼酎がおいしくて、酒の進むこと進むこと。

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あっという間に気持ちよく酔いがまわり、楽しい余興とも相まって、大盛り上がりのうちに閉会となりました。

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2日目はいよいよP-3Cの体験搭乗の日です。前日心配していたお天気も晴天とはいかないものの、飛行に差し支えがなさそうで一安心。再度、海上自衛隊鹿屋航空基地に足を運びます。前日も同じホールでご挨拶頂いた第1航空群司令の出口海将補の防衛談話を拝聴します。

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出口群司令の顔つき、そして群司令を見つめる我々の顔つきは前日のここでのものとは正反対。前日はとても緊張感あふれる難しい顔つきだったのに、この日は出足から笑顔。それもそのはず、出口群司令の楽しいお人柄が前日の懇親会で大爆発、特に大阪ご出身だということで、我々大阪メンバーのテーブルには長くご滞在頂き、爆笑トークを繰り広げて帰られたのです。

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談話のテーマは「国民に知って頂きたい海上自衛隊の活動状況等」というものでした。まず冒頭にスライドを使っての自己紹介から。氏は昭和37年生まれの49歳、若い! そして、大阪府堺市出身で、三国ヶ丘高校から駿台予備校を経て、岡山大学へ。この駿台予備校を入れるところがミソだそうで、これで同窓生がぐっと増え、人間関係を構築しやすいそうです。

本当におもしろい司令ですが、趣味のところに臆面もなく「お笑い」と明記されています。話口はお笑いなんですが、勿論内容は濃いもので、難しい話を興味深く分かり易くお話されます。防衛力の役割として、①実効的な抑止及び対処、②アジア太平洋地域の安全保障環境の一層の安定化、③グローバルな安全保障環境の改善と説明され、この3番目の実現のために、海洋秩序の維持のための積極的な取り組みが重要とのことでした。

具体的には潜水艦やイージス艦の数を増やすことが盛り込まれていますが、財務省にこれを認めさせるについては、出口群司令の話術が大貢献したようです。海賊対処活動の現状についても、地図や数字を指し示して大変分かり易くご説明頂きました。

P-3Cが2機配備されたジブチの活動拠点についてもご説明頂きましたが、高温の厳しい環境下において、プレハブの簡易な建物を拠点にご活躍頂いている自衛官に、改めて感謝すると共に応援する気持ちを固くした次第です。

出口群司令の談話が終わり、バスに乗り込み、いよいよP-3Cの体験搭乗へ。P-3Cは海上自衛隊の誇る最新鋭の哨戒機、すなわちパトロール機です。主に潜水艦相手ですが、不審船やガス田も監視します。乗員は11名で、東京からハワイまでも飛べる航続距離を誇っています。

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見た目で特徴的なのはプロペラが4機ついていることです。B-29みたいですが、顔はそんな強面ではなく、髭を生やしたような愛らしい顔つきです。もっともこれは髭ではなく避雷針だそうですが。

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機内は色々な設備が並んでいますが、一切撮影禁止でした。簡単な椅子に腰掛けて、シートベルトを締めて、いざ滑走路へ。両翼で4つのプロペラが勢いよく回っています。プロペラの後方には大きな排気口が。プロペラ機にしては大きい排気口だなぁと疑問に思いましたが、後から調べて納得。

プロペラ機はプロペラ機でもP-3Cのエンジンは普通のレシプロエンジンではなく、ターボプロップエンジンというものだそうです。ガスタービンでプロペラを回す仕組みとのこと。

天気が良ければ錦江湾を一周し、桜島も開聞岳も見渡せるとのことでしたが、この日は生憎の曇り空。志布志方面に一直線に飛んで行きUターン、鹿屋上空を突き抜けて指宿へ、再度Uターンし鹿屋へ着陸という、約30分間のフライトでした。

雲の中で全く何も見えない状態でも計器だけで安全に飛行出来るとのこと、当たり前かもしれませんが大したもんです。コクピットにも入らせて頂き、パイロットの後ろの補助席に途中から着陸まで居座らせて頂きました。コクピットのみ撮影可能ということで、着陸の映像を撮影することが出来ました。本当に貴重な体験をさせて頂き、より一層海上自衛隊に惚れ込みました。

動画はこちら

こういった各地方で実施される各種大会に参加できるのも防衛協会青年部会の醍醐味です。陸海空の様々な任務を持った部隊を見学することが出来ますし、今回のような体験もさせて頂けます。

また、全国から同志が集まり酒を酌み交わせることは何よりの喜びであります。私に関しては、7月与那国石垣、8月富士、9月鹿屋、10月百里、11月松山と、防衛協会で5ヶ月連続で研修旅行が入っており嬉しい悲鳴を上げております。

今回の鹿屋も素晴らしいものでした。改めて関係者の皆様にお礼申し上げます。
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